
クルマの購入を検討している方へ、自分が気に入ったデザインや機能があって「これいいかも?」と思ってからさらに決め手を得るために、「試乗」をするでしょう。今回は、自分が長い間お世話になるであろうクルマの試乗において、押さえておきたいポイントを紹介します。
①いつもの座席で乗り心地を確認しましょう!
実際に試乗して一般道を走ってみたものの、乗車しているときに、何を確認すれば良かったのかあまり分からなかったとなることはありませんか?。
試乗して確認することと言えば、ペダルを踏んだ感覚、ハンドルの切る感覚、加速感やブレーキの効き具合など、運転することでわかる感覚を意識するでしょう。それももちろん大事ですが、「乗り心地」の確認も同じくらい重要なのです。
まず、家族全員が普段座っている座席に座ります。お父さんが運転席、お母さんが助手席、子どもが後席といったように試乗車も普段の座席と全く同じになるように座ってみましょう。できるなら、急なカーブを曲がってみたり、まっすぐな道路で少しアクセルを踏み込んでみたりと少しクルマが動くように運転することで車内の動きを確かめます。そこから家族から「なんか気持ち悪い」「酔いそう」と意見が出たら、そのクルマを候補からはずすした方が良いでしょう。乗り心地で確認したいことは、家族が乗車している時に、体調に異変が出るかを確認するためでもあるのです。クルマの揺れや舗装されていない道を通った時の車内の感覚が原因でクルマ酔いになることもありますので試乗の大切なポイントとなります。
クルマを買い換えると、子どもが急にクルマに酔いやすくなったという人もいますので、試乗する時には、お子さんと一緒に乗ってみることをオススメします。
②自宅の近くを走って、実際にガレージまで入れてみましょう!
クルマを購入したはいいが、納車したら車庫に入らない!となってしまっては悲しくて目も当てられませんね。可能であれば、自宅から近いディーラーで試乗して、自分の手で実際に自宅ガレージに車庫入れをさせてもらうことをオススメします。全く同じクルマでない限りは、「前後のタイヤの距離」や「ハンドルをいっぱいに切って走り、外側タイヤが描く軌跡の半径」に違いがあるため、バックでの車庫入れをする際にハンドルを切るタイミングも車種によって変わってきます。
もしも、今所有しているクルマがギリギリで入っているスペースに、新しいクルマを入れようとしているのならば、特に注意しましょう。前輪駆動(FF)か後輪駆動(FR)によっても車庫入れの感覚はかなり違います。
特に、自宅の近くの道路や、いつも行くスーパーの駐車場の入り口などが狭いと感じるのならば、その道も試乗で通っておくべきポイントです。最近のクルマは10年以上前と比較して幅や長さが大きくなっていますので、乗り換えた時に擦ったりぶつけたりすることもあるかもしれません。
いかがでしょうか?
「なんとなくしてみた」クルマの試乗をすると「普段から使うためによく通る道とあらかじめ通って不安を解消していく」クルマの試乗では購入した後のドライブライフの快適さが全く違います。
クルマを使う人と乗る人が全員で「自分と家族に合うクルマか」をしっかり確認できるようにしたいですね。長い付き合いになるであろうクルマを快適に乗りこなすためにも、ぜひ、試乗の際にポイントを確認してから購入をしましょう!
